新型うつ病の治療は専門医院で受けるべし【一人で抱え込まない】

非定型うつ病の特徴とは

女の人

異なる行動パターンが鍵

新型うつ病という言葉は、そもそも心理用語ではなくメディアの造語です。一般的に知られているうつ病は、親和型うつ病もしくはメランコリー型うつ病と言われるものですが、これとは区別するために生まれたもの。親和型うつ病とは違う症状を持つうつ病としては非定型うつ病というものがありますが、正確にはこれともまったく同じ病気とは言えません。ただ、非定型うつ病と似通った兆候もあるため、こちらの分類と考える専門医も増えているようです。そもそも非定型うつ病には実に様々な呼ばれ方があり、逃避型ともディスチミア型とも呼ばれます。親和型うつ病と共通する症状としては、全般的に意欲の低下があり、睡眠障害や強い疲労感などが典型的な症状です。では、新型うつ病は親和型うつ病とどのような違いがあるかと言うと、症状の出るタイミングに大きな違いがあると言えます。親和型うつ病はいつでも症状が出て来るのに対し、新型うつ病は自分にとって不都合な事態に対面した時だけ症状が出るという特徴があります。その事態が無くなれば嘘のように元気になり、不調もすっかり無くなるため、周囲から仮病の疑いがかけられやすいという辛い局面もあるのです。ただし、元気な状態も長続きするわけではないので、憂うつな状態との浮き沈みがとても激しくなるのも特徴。この根柢には拒絶過敏性があると指摘されています。拒絶過敏は、生命の危機に陥ったような場合に発症される事が多い症状。例えば火の大災害に遭った事がある場合に、後々まで火や煙に過剰反応してしまうようになる心のトラウマ症状です。近年、これと似た症状が日常生活でも起こりやすくなっている傾向があり、新型うつ病につながっているという指摘があります。仕事で注意を受けたことがトリガーとなり、後々になってもその人を見かけるだけで症状が出てしまうといったケースですね。傷つけられたと感じた時に周囲にあった物や臭いなどからフラッシュバックが起こり、急激に気分が落ち込んでしまう場合もあります。どのような事で症状が起こり、どのようにフラッシュバックが起こるかシチュエーションが多岐に渡るため、診断が難しい病気でもあります。新型うつ病は、それまで挫折経験のなかったエリートタイプの人や、人の顔色が気になってしまうタイプの人に多いと言われています。一般的には些細なことでも、当人にとっては社会生命を奪われかねない大惨事と捉えられてしまうため、拒絶過敏が起こりやすいのです。こうした際、脳内では前頭葉機能の低下が引き起こされていますが、この悪循環を断ち切るには嫌悪感の排除が必要。きちんと治療をせずに放置していると、前頭葉の機能がどんどん低下し、記憶力にまで悪影響を及ぼす場合もあるので注意が必要です。脳内で負の連鎖が固定化してしまうと、長い年月をかけてもなかなか治癒は難しいとも言われます。不都合なシチュエーションでだけ症状が出るため、なかなか周囲の理解を得るのが難しい病気かもしれませんが、とにかく早い治療が必須。責任ある仕事を任されている立場の人も少なくないでしょうが、治療に専念する意識が必要でしょう。

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